リタイア婦人 りゅうたま日記

リタイア婦人りゅうたまの日々のあれこれ

ハードセルツァーは下戸民を救うか?

血縁者にアルコールを飲めない人がいないのに、何故か下戸のワタクシ
下戸ゆえに、今まで種々のマイナス側面に遭遇したものです。


若い頃はまだ「酒飲んでナンボ」の文化がはびこってておりました。
職場のオネエ様からは
「酒を飲まないヤツは、人間にあらず!」
と凄まれたり、取引先の人からは、こちらが顧客の立場、つまりお金を払う方だったにも関わらず
「目の前で烏龍茶なんて飲まれると、シラける」
と皮肉を言われたものです。まあ、今なら立派なアルハラ認定事案ですね。


経験により、酔っ払いのテンションに合わせる術は身につけたものの、ココロは解放されず、不完全燃焼のまま


また、基本シラフなので、飲み会でなかなかみんなの輪の中に入っていけない子が気になったり、お酌(これってもう死語?)のタイミングがよく分からず、気を遣って疲れるわけです。


そして、私はソフトドリンクしか飲んでおらず、皆はしこたまアルコールを飲んでいるのに、シンプルに割り勘会計された時に頭に浮かぶ三文字、それは「理不尽
楽しい時間を買ったと思えばいいのでしょうが


ノンアルコールのビールやワインなどが流通して、さらに飲みの雰囲気に同化できるようになったけれど、「飲んで解放!」「飲んで気持ちいい!」なステージには辿り着けない、悲しき下戸民


しかしそんな下戸の皆様に朗報が!
なんと地元、沖縄のオリオンビールから、かなり低アルコール度の「ハードセルツァー」が発売になったのです!


https://www.orionbeer.co.jp/brand/dosee/

ハードセルツァーは、「アルコール入り炭酸水」。低アルコール、低カロリー、低糖質で、オリオンの「DOSEE」はなんとアルコール度数2%という低レベル!


はい、飲んでみました。一般的なアルコール飲料だと、頭がバクバクしたり、寒さを感じて気分が悪くなりアウトなのですが、これはポワーンと程よく気持ちよくなり、体調も悪くならず、うん、悪くないかも。
「料理のワインべースのソースやボンボンなら平気」という下戸だったら、全然大丈夫なはず。
下戸でも体験できる、飲んだ感!


まあ難を言えば元々ハードセルツァーは、欧米で健康志向の若者をターゲットにして開発された商品ゆえ、缶チューハイに類似しているので、私のような熟女wからすると、ちょっとお子様なムードが拭えない。


できればアルコール度数2%以下のワインとか日本酒があると、下戸おばさんはハッピーなんだけどなあ。
どこかの奇特な飲料メーカーのラボで、今まさに開発途上であることを願う!

「森瑤子の帽子」を読んで…。

島崎今日子著「森瑤子の帽子」を読みました。
家族や友人、編集者など、ともに過ごした人々によって森瑤子の様々な側面が語られています。


欧米の翻訳小説のようなテイストの彼女の小説はセンシュアルでお洒落。小説さながらの英国人の夫との華麗なハイライフもフィーチャーされていた彼女は、80年代の輝くアイコンでした。


私は80年代後半に1回、森瑤子さんご本人を見たことがあります。


会社主催の顧客向けイベントがあり、いくつかのアトラクションのひとつに「占いコーナー」があり、当時若手社員であった私は受付をしていたのですが、そこにギラギラとしたオーラを放つ女性をセンターに、V字型に並んだ女性軍団が現れたのです。
それはあたかも大奥総取締役登場シーンのよう
軍団はイベントで講演を終えた森瑤子と編集者やPR会社のスタッフ達でした。


「先生、余興に占いでもいかがですか?」
取り巻きの一人が誘うと、
……今日はやめておくわ」
と森瑤子。


その時私が目にしたのは、彼女の鼻の頭に浮かぶいくつもの大粒の汗でした。
それは、肉体労働者のもののようであり、彼女に似つかわしくなかった。
なんだかハイブランドのスーツの下に身につけている下着がシルクではなく、木綿の安い量産品だった事に気づいたような、居心地の悪さを感じたものです。


「森瑤子の帽子」によれば、私生活では、母そして娘との確執、夫との不和、金銭問題など様々な闇を抱えていたようです。そんな中で、「華麗なる女流作家 森瑤子」を張って生きていくのは相当なストレスであったのは想像に難くありません。


イベントの数年後、癌で亡くなってしまうのですが、あの大粒の汗は、体の苦しさとともに心の苦しさの表出であったのでしょうか


80年代バブル期は、森瑤子や安井かずみなど、迫力のある、華やかにして成熟した女性がいた稀有な時代で、彼女たちのコアには圧倒的な自意識と美意識があった。地球の内部で煮えたぎるマグマのような…。


私はいま、その頃の彼女たちの歳をとっくに超えているけれど、あの領域に行くのは到底無理

楽な方へ、楽な方へと流れてしまいますwww


いつも行く図書館には「森瑤子」のコーナーはありません。「マ行」のその他大勢の中に、数冊が、あまり借りられている形跡もなく、ひっそりと佇んでいるばかり
時代に消費された作家かもしれませんが、たまには昔好きだった香水をまとうように再読してみたくなりますね

“今のところ” ってどうよ?


来月、所要があり東京へ行く予定です。
このコロナ禍、夜の食事というのは憚られるので、サクッとランチかお茶でも、と友人知己に会いアポどりしているのですが、ちょっと気になることが


4日、ご都合どう?」と誘うと、
OKです。」
「大丈夫です。」


などと回答してくれる人が多数なのですが、まれに最初に「今のところ」って入れてくる人がいるのですよね


「今のところ、行けます」
といった風に

この「今のところ」、なんか引っかかるんだな〜。

会社員の人には基本的には相手が仕事のない日を選んでお誘いしているので、
「今のところ行けるけど、急に仕事が入ったらごめん」
という事態は起こりづらいと予想されます。


「今のところコロナにも罹患してないし家族も元気だから大丈夫だけど、何か不測の事態や緊急事態が起きてしまったら行けない」
って事?まあ、それは致し方無いです。


「今のところは予定がないからいけるけど、他に楽しそうなお誘いがあったらアポキャンセルするかも」
って事?そうだったらちょっとムカつくなあ。


気が進まないなら「先約があるので、行けない」と断ってしまえばいいし、不測の事態等で行かれなくなったら、その時点でキャンセルを伝えれば問題ないでしょう。


回答する時点で他に予定がなければシンプルにOKするのじゃ、ダメですか?
「今のところ」を一言加えることによって、「社交やタスクがいっぱいあるワタシ」を演出したいのであろうか?
うっすら滲み出る、勿体ぶり感


私としては
「わー楽しみ!!スケジュールに速攻いれとくわ!」
などと社交辞令でも言ってくれる人と積極的に会いたいし、自分にお誘いがあっって行くと決めたら、ヨロコビの一言添えるようにしたいと思ってますが