リタイア婦人 りゅうたま日記

リタイア婦人りゅうたまの日々のあれこれ

見なくっちゃ!沖縄 #4 ー やんばるアートフェスティバル

最近読んだ中沢新一の「虎山に入る」には、アートについて、次のような記述がありました。


芸術とは、文化の体系性を使って、もう一回自然の要素を掘り起こし、文化が取り落としたノイズの部分を造形し直して、体系の中へ組み込むことです。これがアートの働きです。


ふうむむむよくわからんʅʃ


何はともあれ、アートに触れようと行ってきたのが、「やんばるアートフェスティバル」


http://yambaru-artfes.jp/


このイベントは2017から毎年開催されており、北部の大宜味村にある廃校「塩屋小学校」をメイン会場に、沖縄に関わるアートやクラフトが展示されています。毎年1名ネームバリュのあるアーチストが作品を提供していて、今年はジミー大西でした。(ちなみに去年は、くっきー、何年か前は紫舟など)


1教室につき1アートアーティストで、教室に残されたものをうまく活かした展示なっています。



これは、ジミーちゃんの作品。



印象深かったのは、「ウサギニンゲン」のインスタレーション。このアーティストはしばしばこのイベントに参加しているようです。
現実空間の裂け目から覗き見える異世界。幻惑的であるのですがまた恐ろしくもあり、「この展示室から出られなくなったら、どうしよう。」という不安がジワジワと




しかし、最も素晴らしい作品と言えるのは、静かな内湾に面したメイン会場の廃校、塩谷小学校、それ自体です。
小学生の身長に合わせたタイル造りの手洗い場、踊り場の壁に掲げられた「今月の目標」、名前ラベルが貼られたままのロッカー、アナログな機材の残る放送室
往時の熱量を微かに内包している古い品々は、止まらない時に流れに一瞬読点をうち、鑑賞者に来し方をふりかえさせるようです



アートにふれるときは、五感、第六感総動員。コレはアンチエイジングにもなりますねえ。
コロナがおさまったら、色々な美術館やアートイベントに行きたいなあ。