リタイア婦人 りゅうたま日記

リタイア婦人りゅうたまの日々のあれこれ

“ 暮らし系”に思ふ…。

暮らし系ユーチューバーなる方がおられるそうな。
先日ビジネス番組でフィーチャーされていたのですが、フォロワーも多く、若者の共感を得ているとのこと。


日々の丁寧な暮らしぶりーー料理の様子、質素だがセンスの良いテーブルセッティング、ミニマルなお部屋、窓からのありふれた眺めなどーーの動画が、淡々と無機質に流れて行く。昔の環境ビデオのようでもありますが、そこに通底するのは静謐と安寧。
20代の彼は、悟りを開いた僧侶のような面持ちでこんな趣旨のことを言っていました。
「暮らしが幸せ。暮らしが楽しい。日々の中で小さな幸せを見つけていきたい」


基本的には彼に主張に賛成。
ブラック企業でプライベートな時間が全く取れないなら、3秒で逃亡しても問題なし!真っ当な生活と心の平穏は、とてもとても大切なこと。


しかし、おかあさんはね(誰の?ww )ひとこと言いたいのです。
「そういう境地にたどり着くの、少し早くないですかねえ?」と。
私が「小さな幸せこそ大事」という心持ちに至ったのは、山あり谷ありを5セット位経た、中年期過ぎてから。


暮らし系の若者が、そのライフスタイルを貫いていけば、毎日軽やかで幸せで、嫌なことや不快な経験は回避できるでしょう。そのかわり、若気の至りのおバカな楽しい体験、おふざけな笑える体験を取りこぼしてしまいそう。それが少し勿体無いなあ、と感じるのです。
だってそういう経験は、のちのち反芻して楽しめる、美味しいお菓子なのだ!


全く余計なお世話でしょうけどね〜。
おばさんとはそういうもの。ご容赦!


欲の濃度とエネルギーのレベルが低そうな若い方達に、来るべき私の年金生活を支えていただけるのかしらんと一抹の不安を覚えるのですが、暮らしのビジュアルをSNSへ日々アップロードしているのを見ると、「承認欲求は、あるのだな」と少し安心です。