リタイア婦人 りゅうたま日記

リタイア婦人りゅうたまの日々のあれこれ

役職定年者の体温は…。

もうすぐ会社員時代のほぼ同期のJちゃんのお誕生日なので、プレゼントを送りました。
中途採用が多い企業には珍しく、新卒で入社したJちゃんは、この4月で勤続30余年!


真っ当な人で、何につけても真摯に取り組むのですが、それゆえつけ込まれてヒドイ目に遭うこともしばしばあり
側で見ていて、「まあ、よく耐え難きを耐え、忍び難きを忍んでるよなあ」と感心すると同時に、「もう!忍耐力あるにも程があるよ!」とある意味呆れてしまうことも。
組織の改変もあり、同列ポジションだった同僚の配下になってしまい、かなり凹んでいる様子のJちゃん


退職金支給率はすでに確定しているのだし、自分の、そして家族の経済的事情のためにまだ稼がなければならないという状況でないのだから、もう少しストレスの少ない仕事に変わればいいのにと思うのですが、定年というゴールまで、今の会社で完走したいみたいです。それがJちゃんの矜持なのでしょう。


私は退職金の支給率が確定した瞬間にリタイアしたけどw、周囲の同年代の知人を見ると、役職定年になってもやる気満々の人が結構います。

SNSにも
「ようやくプロジェクトも動き始め、多忙な一週間が終わった」
○○社のXXサービスは素晴らしい。わが社も若いターゲットにささるサービスを打ち出さねば」
などと熱量の高いメッセージが満載。


いやもう、55歳あたりで役職定年になった人材に会社はそんな期待してないでしょう?
何でそんなにアッチイんだ!
若い頃、給料以上の働きをした恩功労賞として会社に居場所を与えてもらってるだけだと思うよーと意地悪なことを言いたくなります。
会社でマネージし、有用な存在であり続けたいのはわかるけど、そろそろ側面フォローにまわってもいいんじゃない?
だって絶対、色々な能力落ちてるし、やる気満々で仕事に臨まれても、若い人にとってはご迷惑のような気が


世の中には歳をとっても、創造性、知性、体力が衰えない神に選ばれし者がいるのは確か。そういう人は往々にして
「年齢なんてただの記号。常に前進!向上‼︎ 世の中の役に立つべし‼︎
とのたまうけど、ポンコツな私は、「猫と日向ぼっこしながらお茶啜って、テキトーに好きなことして、フェードアウトしちゃだめですかあ?」と呟くばかりです。

マリンスポーツにおけるシニアの”不都合な真実“

Sup&カヤックスクールに行き、やおらマリンスポーツに目覚めたワタクシ。


八重山の方は、そろそろ海びらきね〜、何かしようかしらんと、マリンレジャーショップのアクティビティメニューを調べると、そこにはシニアにとって不都合な真実


大体のメニューの対象年齢の上限が、“60なんです!オットは完全にNG!
体験ダイビングに至っては、上限が”55“…ワタクシもNGだわ!


バナナボードとかジェットスキーならまだなんとなく理解できます。落下して水面に強打したら、骨折の危険性がありますからね。でもシュノーケリングも60歳以上はダメとは

「医師の診断書を出せば60歳以上でもOK」というショップもあるようですが


そういえば、近所のビーチで開催されているシュノーケリングツアーは、お客さんにウエットスーツ、ライフジャケットを着用させ、インストラクターが大きな浮き輪を持って先導し、お客さんはそれをつかんで、泳ぐというスタイル。
昔はライフジャケットくらいしか貸し出されず、インストラクターも客にべったりという感じではなかったですけどね。
安全・安心第一は良いことだし、事故が起きて訴訟になったら面倒なのはわかりますが、少し過保護な気がしなくもない


アラ還にもなれば、大多数は何らかの基礎疾患をもちハイリスクなので、ショップはリスクヘッジしているのでしょうね。

ビジネス的には、正しいです。


ダイビングはライセンスをもっているので、体験でなくファンダイブをすれば良いのですが、こちらも年齢制限あるのかしら??


バブル時代、原田知世ちゃん主演の映画彼女が水着に着替えたらにインスパイアされて、ダイビングライセンスを取る若者が数多くいたけれど、恥ずかしながらワタクシもその一人。


あの頃は重いタンクを背負ってふらついていると、360度方向から若き殿方の手が差し伸べられてきたものであるがwww、今は昔いやいや、今もあるかもしれないわ。
ただし年長者には親切にしましょう的な趣旨でしょうけどwww




見なくっちゃ!沖縄 #4 ー やんばるアートフェスティバル

最近読んだ中沢新一の「虎山に入る」には、アートについて、次のような記述がありました。


芸術とは、文化の体系性を使って、もう一回自然の要素を掘り起こし、文化が取り落としたノイズの部分を造形し直して、体系の中へ組み込むことです。これがアートの働きです。


ふうむむむよくわからんʅʃ


何はともあれ、アートに触れようと行ってきたのが、「やんばるアートフェスティバル」


http://yambaru-artfes.jp/


このイベントは2017から毎年開催されており、北部の大宜味村にある廃校「塩屋小学校」をメイン会場に、沖縄に関わるアートやクラフトが展示されています。毎年1名ネームバリュのあるアーチストが作品を提供していて、今年はジミー大西でした。(ちなみに去年は、くっきー、何年か前は紫舟など)


1教室につき1アートアーティストで、教室に残されたものをうまく活かした展示なっています。



これは、ジミーちゃんの作品。



印象深かったのは、「ウサギニンゲン」のインスタレーション。このアーティストはしばしばこのイベントに参加しているようです。
現実空間の裂け目から覗き見える異世界。幻惑的であるのですがまた恐ろしくもあり、「この展示室から出られなくなったら、どうしよう。」という不安がジワジワと




しかし、最も素晴らしい作品と言えるのは、静かな内湾に面したメイン会場の廃校、塩谷小学校、それ自体です。
小学生の身長に合わせたタイル造りの手洗い場、踊り場の壁に掲げられた「今月の目標」、名前ラベルが貼られたままのロッカー、アナログな機材の残る放送室
往時の熱量を微かに内包している古い品々は、止まらない時に流れに一瞬読点をうち、鑑賞者に来し方をふりかえさせるようです



アートにふれるときは、五感、第六感総動員。コレはアンチエイジングにもなりますねえ。
コロナがおさまったら、色々な美術館やアートイベントに行きたいなあ。